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定年後も幸せに暮らすためのヒント

こんにちは。日野市の職員Mです! 
人生100年時代と言われている現代では、定年退職後も働き続けるという選択をする方が増えています。
その一方で、自分で自分の人生をデザインし、セカンドライフを楽しんでいる方もいます。
今回は、市の事業である「田んぼの学校」で、日野に残された数少ない田んぼで稲作指導をしていただいている尾形 重男(おがた しげお)さんにお話を伺いました。

※田んぼの学校…子どもたちから大人までどろんこになりながら農作業を体験していただき、共同作業の楽しさや自然の豊かさを味わっていただく事業

活動のきっかけ

尾形さんは現在75歳。
60歳で定年退職をした後に、この活動を始めたそうです。

退職後は本当に退屈でした。
実は、今の活動をするまでは趣味のゴルフばっかりしてたんです。
でも、やっぱり毎日が退屈でね。
それで、もともと自分の実家が農家で、幼い頃に親の仕事の手伝いをしていたので、またやってみようかなと思って、畑を探し始めました。
そんな中で、農家の手伝いを求めている方とたまたま出会い、そこで農作業を始めることになりました。」

自分が地域で頼りにされるようになった

数十年ぶりに農作業をするため、作業ができるか不安だったという尾形さん。

「定年までは普通の会社員で、その時は農作業をする機会もなかったので、出来るか少し不安だったんです。
でも、幼い頃にやったことって意外と覚えているものですね。
作業してみたら、自然と手が動いて、スラスラできたんです。
日野では、農家の高齢化や後継者不足の問題があって、農業が衰退していっていると感じています。私はそういった課題で作業できなくなってしまった方から引き継いで、作業しているんです。
手伝っているうちに、だんだん尾形は使えるよと地域で広まったみたいで(笑) それからいろんなところから声をかけられるようになりました。」

自分で考えて行動する

現在は、市内小学校の田植え体験の指導や前述の「田んぼの学校」の指導もしていただいています。

「田んぼの学校事業では、結構自由にやらせてもらっているんです。
例えば、事業の中でも、何か物足りないな~と思ったら、こんなことやってみない?と公民館の職員に伝えるようにしています。
最近は、もともと事業の中にはなかったのですが、田んぼのかかしづくりをしました。
自分がこうしたいなと思っても、できないものは自分が勉強したり、自分が繋がっている人にやってもらっています。

「田んぼの学校」で実ったお米を見せてもらいました

自分の人生の主役はわたし

最後に、尾形さんに、今後はどのような生活を送っていきたいかお伺いしました。

「定年前は、会社から求められた仕事をしていて、自分の人生なのに会社に左右される部分が大きいなと感じていました。
でも、定年後は自由に自分の好きなことができるし、自分が興味のある分野について、より勉強しようという気持ちにもなりました。
私はおかげさまでいろんな活動をさせてもらえて、正直忙しいけど、今が人生の中で一番楽しいと思っています。
歳をとればとるほど、友達とは疎遠になってしまいがちですが、今はいろんな活動のおかげで、多くの方と繋がれていると思います。
これからも、自分がしたいこと・できることを通して、地域の人と繋がりを多く持っていきたいと思います。

この日は、わらを使った正月飾りを作るイベントで、尾形さんはその講師として参加
わたしもイベントに参加し、実際に正月飾りを作りましたが、半分は尾形さんに手伝ってもらいました(難しかったです…)

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尾形さんから、「今が人生の中で一番楽しいと思っています。」と言われた時、私ははっとしました。私だったら、今よりも昔の方が楽しかったと言っていたかもしれません。
尾形さんからお話をお伺いしたことで、私は、限りある人生だからこそ、今を楽しむという意識を持って毎日を過ごしていきたいと思うようになりました。
「今」が一番楽しいと胸を張って言えるように、自分がやりたいことに全力で向き合っていきましょう!


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