高校生以上29歳以下が対象!日野市の新たな部署?「日野市妄想実現課」が始動
こんにちは!日野市の職員Mです!
突然ですが…行政が一番アプローチできていない年代ってどの年代なのでしょう…?
私は若者世代だと思うんです。というのも、まちづくりのワークショップを開いても、10代20代はちらほら…メインの年代は50代以上です。
そこで、若い世代に焦点を当てた架空の部署を設置し、さまざまな社会課題を前にどうやって未来をつくっていくか、“妄想”を前提とすることで、自由にアイデアを出していってもらいたいという思いから、新たな部署を立ち上げました。
それが、「日野市妄想実現課」です!
※日野市妄想実現課は、本プログラムのための架空のチームの名称で、日野市に実在する課ではございません
また、これまで本チーム名についてお問合せをいただいておりますが、本プログラムでは、個人の思いをもっと自由に仲間と共有し、将来的に実現に向けた実際のアクションに繋げていくような場をつくりたい、プログラムの対象である若者に関心を持ってもらいたいという思いから、あえて個人の制限のない自由な思いを「妄想」になぞらえて、「妄想実現課」という名称とロゴを作成しました
「日野市妄想実現課」とは?
日野市では2023年3月に、日野市のありたい姿として「日野地域未来ビジョン2030」を策定しています。
ビジョンでは、2030年に市民や企業、行政など、日野に関わる私たちが共に実現したい未来像や大切にしたい価値観として「しあわせのタネを育てあう日野」を示しています。
ビジョン策定の際には、市民の方に「2030年にはこうなったらいいな!」という思い(タネ)を集め、策定後の推進プロジェクトの際には、2030年にはこうなったらいいなという理想の姿に向けて「自分がこうしたい!」という思い(タネ)を集めてきました。
ただ、ひとりの「ありたい姿」を実現しようとすると、どうしても一人よがりになってしまい、日野地域未来ビジョン2030で目指している「しあわせのタネを育てあう日野」=地域みんなのウェルビーイングを実現することは難しいです。
そこで、ビジョンをより推進していくプロジェクトとして、「日野市妄想実現課」を始動することとなりました。
「日野市妄想実現課」では、高校生以上29歳以下を対象に、多様な豊かさを共につくり、実現し合う地域コミュニティのありかたを、地域の若者と一緒に妄想し、具体的なプロジェクトやアクションに繋げることを目指す研修プログラムを実施していきます。
今年度の妄想実現課のゴールは、アクションへとつながる求心力のある「問い」をデザインすること。
その問いをつくるために、地域づくりに関わるデザイナー等多様な大人から、デザイン思考や地域との関わり方を学んでいくプログラムを用意しています。
どんな人が関わるの?
今回のプログラムは、美大の教員をしながら、熱海で地域づくりも行っている、株式会社ディーランド代表取締役の酒井 博基さんにもご協力いただきながら、企画を進めています。
そのほか、市内でご自身の興味関心のある活動だけではなく、幅広い分野で地域を楽しみ、活動されている方々にもご協力をいただき、メンターとして、若者の「良質な問い」の設計をサポートしていただいています。
参加する若者の思いは?
研修プログラムを実施していくにあたり、日野市妄想実現課の研修生20名を2024年9月末から10月上旬に募集しました。
先に書いたように、行政が若者向けのイベントを開催しても、参加してもらえなかったという背景があったので、若者からどのくらい反応があるのか、応募してくれる人数が0人だったらどうしよう…と正直ドキドキでした。(笑)
エントリー締切後、事務局全員で回答フォームをドキドキしながら見てみると…
なんと33名の方から応募をいただき、審査の結果23名の方にご参加いただくことになりました!
応募要件として、市長×妄想実現課長のインタビュー記事を読んだ感想をお送りいただいたのですが、そこには若者ならではの悩みや葛藤、そして妄想実現課では一皮むけた経験をしていきたいという若者の思いが書かれていました。私たち事務局としても、その大きな期待に応えていかなければならない、と感じました。
プログラム実施に向けて
今後、研修生はデザイン思考や問いの設計について学んでいき、最終的に多くの「良質な問い」が出てくる予定です。
最終的なゴールとしては「良質な問い」をつくることですが、
日頃の生活で悩み、葛藤を感じ、妄想実現課では挑戦したいんだ、と言ってくれた研修生がどう変化していくのか、それもとても楽しみです。
日野市妄想実現課特設サイトには、途中経過レポートも掲載していきますので、乞うご期待を!