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人生は一度きり。自分のやりたいことを楽しみながら挑戦する!

こんにちは!日野市の職員Mです!
「やらなければならないこと」と「本当にやりたいこと」を両立することってとても大変ですよね…。自分が担当している仕事がうまく進まず、本当にやりたい仕事ができないといった話も聞きます。
でも、一度きりの人生だから、それぞれのバランスを取りながら、全力で楽しんで、充実した生活を送りたいですよね。
今回は、3歳の長男を育てながら、日本語教師になりたいという夢を叶えるために奮闘している鈴木妃香理(すずき ひかり)さんにお話をお伺いしました。

外国人と交流したいと思うようになった

鈴木さんは、現在、日野市国際交流協会で、外国人向け日本語教室のボランティアをしています。一昨年、日本語教師として働くときに求められることの多い条件の一つである日本語教育能力検定試験(※)に合格しました。
日本語教師になりたいと思ったのは、7年前に行った海外旅行がきっかけでした。 

「旅行先で訪れたお店で近くに座った方が話しかけてくれたり、微笑みかけてくれて、言葉は通じなくても、心が通じ合えたように感じました。これまでは日本での生活や価値観が当たり前だと思っていましたが、海外旅行をきっかけに、国が違えば、価値観は全く異なるんだと気づいたんです。
ジャマイカの友達からは、日本人はどうしてこんなにシャイなの?と言われることもあります。(笑)」

※日本語教育能力検定試験…日本語教師となるために学習している方、日本語教育に携わっている方に必要とされる基礎的な知識・能力を検定することを目的にしています。合格率は25%前後です。

初めての外国人の友達ができた

海外旅行をきっかけに、外国人と交流したいと思った鈴木さんは自宅で、オンライン英会話のレッスンを受け始めました。

「外国の方と交流するためには、まず英語を勉強しよう!と思い、私はオンライン英会話のレッスンを受け始めることにしたんです。
夫もオンライン英会話でレッスンを受けていて、夫が受けたレッスンの担当の先生が、日本の学校で英語教師として働くことになったと連絡をもらいました。
先生の引っ越し先を聞くと、実は私たちの自宅の近くに住むことがわかり、先生と親しくなったんです。自宅の近くに住むと言われたときは本当に驚きました!
先生が引っ越してきてからは、私の家に呼んで、クリスマスパーティーをしたり、手巻き寿司を作ったり、観光地に行ったり、いろんなことを一緒にしました。初めて外国人の友達ができて、とても嬉しかったです。

自宅でクリスマスパーティー🎄
フィリピンでは甘いスパゲッティを食べるのが一般的だそうで、彼女にレシピを聞き
自宅で作れる範囲で再現したそうです(おいしそう…!)

鈴木さんは先生と関わっていく中で、外国の方に関われるような仕事をしたいと思うようになりました。

「私は、オンライン英会話に参加していましたが、自分が話せる英語のレベルで仕事をすることはとても難しいと感じていました…。そんなときに、インターネットで調べている中で、日本語教師という職業があるということを知りました。
私は日本語を話すことができ、来日した外国人に日本語を教えることができるという強みがあることに気づき、日本語教師を目指そうと思うようになったんです。
いざ、日本語教育能力検定試験の勉強をしてみると、私が思っていたよりも在日外国人の中には日本での生活や就職、進学などで悩みを抱えている方がいることを知りました。
来日した理由はさまざまですが、せっかく日本に来てくれたのだから、日本の暮らしや文化、そして、人を好きになってもらって、日本って楽しい!来てよかった!と思ってもらいたいと思うようになったんです。
それからは、単に“外国人と関わりたい、楽しそう”という想いから、“人の力になりたい、役に立ちたいという想いが強くなりました。

自分のペースで挑戦する

当時1歳の長男を育てながら、日本語教育能力検定試験の勉強をしていた鈴木さん。試験勉強は独学で進めたそうです。

「試験勉強を始めた頃は、分からないことばかりで試験に受かる気がしませんでした。しかし、試験に合格することがゴールなのではなく、日本語教師になるためのステップという風に考えるようになってから、日本語教育への理解を深めることが楽しいと感じるようになりました。
夫が自分の挑戦を応援してくれていたことも、合格を諦めずに勉強することができた理由のひとつです。また、夫に勉強した内容を話すことで、知識をアウトプットすることができ、勉強がよりはかどりました。

そんな私も、もともとこうなりたいなと思っても、色々と考えて行動できないタイプでした。でも、夫と出会ってから、特技はないけど、自分を信じて何でもやりたいことをやろう!と思えるようになりました。
夫は私とは正反対で、すぐに行動できるタイプで、いつもポジティブなんです。私が仕事や子育てのことで考えていることを話すと、“それすごくいいね!”と背中を押してくれることが多いです。
今では、やりたいことをやってみて、出来なくてもまあいいや!という気持ちで行動するようになりました。

手巻き寿司でパーティーをしたそうです🍣
お子さんが生まれた後だったので、にぎやかだったそうです

挑戦する姿を子どもに見せていきたい

最後に、鈴木さんに今後の夢をお伺いしました。

「私は、日本語教室のボランティアを始めるまでは、日本語を教え、学習者さんの日本語が上達することが1番大切なことだと思っていました。
しかし、ボランティアの役割は日本語をただ教えることだけではなく、外国人の生活における心配ごとや文化の違いで悩んでいることなど、話し合いの場をつくってあげることが重要であると気づきました。
外国の方が、どうしたら自信を持って、日本語を話すことができるようになるかと考えながら、日本語の教え方を勉強しています。
私は、いつか個人で、オンラインの日本語教室を開きたいと思っています。
今より勉強して、自分なりの日本語の教え方を確立していきたいです。 
これからも目標をもって、挑戦する姿を子供に見せていき、挑戦することの大切さや楽しさを分かってもらえれば嬉しいです。


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自分が本当にやりたいことへの挑戦は素晴らしいことですが、実際に行動に移すのはとても大変なことですよね...。
例えば、仕事で新しいプロジェクトを進めたい!と思っても、自分の上司を説得する必要があって、心が折れてしまうこともあるはず。
途中で諦めそうになったら、鈴木さんのお話を思い出して、少し休憩して、ちょっとだけ頑張ってみるといいかもしれません。
頑張ったら、きっと、自分自身がすこし成長していると思うから!